#author("2019-07-29T22:44:59+09:00","","")
#navi(../)
* CygwinでApache不要のPHP環境を構築する [#s27a76e5]
Windows PCでPHP環境を作ろうと思うと、WSLやXAMPなど結構大変ですよね。~
Cygwinを使っている方であれば、Apache不要で簡単にPHP動作環境を構築することができます。~

尚、Cygwinのインストールに関しては、以下のリンクにて記事をを公開していますの参考にしてください。
-[[Cygwin3.0.7をWindows10にインストールする手順>https://win.just4fun.biz/?%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB/Cygwin3.0.7%E3%82%92Windows10%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%89%8B%E9%A0%86]]

#htmlinsert(web-top.html)
#contents

* 関連記事 [#yad1b089]
-[[Cygwin3.0.7をWindows10にインストールする手順>https://win.just4fun.biz/?%E9%96%8B%E7%99%BA%E3%83%84%E3%83%BC%E3%83%AB/Cygwin3.0.7%E3%82%92Windows10%E3%81%AB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%99%E3%82%8B%E6%89%8B%E9%A0%86]]

* 使用したCygwinバージョン [#b3d9e79a]
Cygwin3.0.7
 $ uname -a
 CYGWIN_NT-6.3 W3-810 3.0.7(0.338/5/3) 2019-04-30 18:04 i686 Cygwin

* PHPパッケージをインストールする [#kab5e50f]
本記事では、Cygwinがインストール済みであることを前提にPHP環境手順を記します。~
以下の手順でPHPをインストールします。
+ Cygwinのsetup-x86_64.exe(64bit版)またはsetup-x86.exe(32bit版)を起動します。
+ 「次へ」ボタンをクリックして、以下の画面まで遷移してください。~
(パッケージが更新されていた場合は、メッセージに従いアップデートしてください。)
#ref(01.png)
#br
+ ViewをFullに変更します。
#ref(02.png)
#br
+ Searchにphpと入力します。~
PHP関連パッケージの一覧が表示されます。
#ref(03.png)
#br
+ phpが表示されている行の▼をクリックし、最新バージョンをクリックします。
#ref(04.png)
#br
+以下のキャプチャのようにチェックが付き、インストール対象となります。
#ref(05.png)
#br
+「次へ」ボタンをクリックし、PHPパッケージをインストールします。
#ref(06.png)
#br
+以下のキャプチャの通り、PHPパッケージと依存関係のあるパッケージが表示されます。~
「次へ」ボタンをクリックするとPHPパッケージのインストールが開始されます。
#ref(07.png)
#br
+ PHPパッケージインストール完了のキャプチャです。
+ 完了ボタンをクリックてPHPのインストールは完了です。
#ref(08.png)

* PHPの動作確認 [#v4b6b23a]
上記でPHPパッケージのインストールが完了しました。~
早速PHPの動作確認を行います。~
本操作は、Cygwin Terminal上で行います。

** CLIとしての動作確認 [#b9ac1c62]
以下のPHPスクリプトを作成し、PHPスクリプトとして実行してみます。
#ref(hello.php)
 <?php
 echo "Hello world\n";
実行結果
 $ php hello.php
 Hello world
#ref(09.png)

** ウェブブラウザからのアクセスによる動作確認 [#kb3aa9c4]
PHPは起動オプションにより、簡易ウェブサーバを起動することができます。~
起動したディレクトリが、ホームディレクトリ(DocumentRoot)になります。~
オプション -S ホスト名:ポート番号 でPHP単体でウェブサーバを起動するとこができます。~
以下の例は、8000番ポートで起動することになります。
 php -S localhost:8000

それでは、動作確認用の定番スクリプトを作成し、ブラウザからアクセスしてみます。
#ref(info.php)
 <?php phpinfo(); ?>
Cygwin Terminal上で以下のコマンドを実行します。
 php -S localhost:8000
#ref(10.png)
#br
上記のキャプチャの通り、PHPの簡易ウェブサーバが起動されました。^
Ctrl+Cで停止することができます。

ブラウザを起動し、localhostの8000番ポートに接続してみます。
 http://localhost:8000/info.php
#ref(11.png)
#br
無事、ブラウザでもアクセスすることができました。~
Cygwin Terminalにはアクセスログが表示されていますね。~
プログラムのエラーなどが発生した場合も同様に出力されます。
#ref(12.png)
#br

* PHPで開発するために必要なパッケージを追加インストール [#ca12c07e]
PHP単体だと、データベースアクセスライブラリなど各種がインストールされていません。~
追加パッケージのインストール手順といくつかパッケージをインストールしてみます。~

''パッケージインストール中は、念のため、Cygwin Terminalを終了させておいてください。''

+ setup-x86_64.exe(64bit版)またはsetup-x86.exe(32bit版)を起動し、パッケージ選択まで画面を遷移させてください。
+ ViewをFullに変更します。
+ Searchにphpと入力すると、PHPに関連するパッケージ一覧が表示されます。
#ref(21.png)
#br
+ 以下、php-json, php-mbstring, php-curl, php-mysqli をインストールしてみます。
+ Searchに php-json と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
#ref(22.png)
#br
+ Searchに php-mbstring と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
#ref(23.png)
#br
+ Searchに php-curl と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
#ref(24.png)
#br
+ Searchに php-mysqli と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
#ref(25.png)
#br
+ インストールしたいパッケージ群の選択が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。~
選択したパッケージ及び依存関係があるパッケージが表示されるので、「次へ」ボタンをクリックしてインストールを開始します。
#ref(26.png)
#br
+ 「完了」ボタンをクリックしインストールを完了させます。
#ref(08.png)
#br
+ 上記作成したinfo.phpにアクセスしてみます。
+ Cygwin Terminalを起動し以下のコマンドを実行します。
 php -S localhost:8000
+ ブラウザを起動し、localhostの8000番ポートに接続してみます。
 http://localhost:8000/info.php
#br
+ php-json, php-mbstring, php-curl, php-mysqliがインストールされているのが確認できます。
#ref(31.png)
#br
#ref(32.png)
#br
#ref(33.png)

以上、CygwinでApache不要のPHP環境を構築する手順でした。

#htmlinsert(web-btm.html)


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