CygwinでApache不要のPHP環境を構築する †
Windows PCでPHP環境を作ろうと思うと、WSLやXAMPなど結構大変ですよね。
Cygwinを使っている方であれば、Apache不要で簡単にPHP動作環境を構築することができます。
尚、Cygwinのインストールに関しては、以下のリンクにて記事をを公開していますの参考にしてください。
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関連記事 †
使用したCygwinバージョン †
Cygwin3.0.7
$ uname -a
CYGWIN_NT-6.3 W3-810 3.0.7(0.338/5/3) 2019-04-30 18:04 i686 Cygwin
PHPパッケージをインストールする †
本記事では、Cygwinがインストール済みであることを前提にPHP環境手順を記します。
以下の手順でPHPをインストールします。
- Cygwinのsetup-x86_64.exe(64bit版)またはsetup-x86.exe(32bit版)を起動します。
- 「次へ」ボタンをクリックして、以下の画面まで遷移してください。
(パッケージが更新されていた場合は、メッセージに従いアップデートしてください。)
- ViewをFullに変更します。
- Searchにphpと入力します。
PHP関連パッケージの一覧が表示されます。
- phpが表示されている行の▼をクリックし、最新バージョンをクリックします。
- 以下のキャプチャのようにチェックが付き、インストール対象となります。
- 「次へ」ボタンをクリックし、PHPパッケージをインストールします。
- 以下のキャプチャの通り、PHPパッケージと依存関係のあるパッケージが表示されます。
「次へ」ボタンをクリックするとPHPパッケージのインストールが開始されます。
- PHPパッケージインストール完了のキャプチャです。
- 完了ボタンをクリックてPHPのインストールは完了です。
PHPの動作確認 †
上記でPHPパッケージのインストールが完了しました。
早速PHPの動作確認を行います。
本操作は、Cygwin Terminal上で行います。
CLIとしての動作確認 †
以下のPHPスクリプトを作成し、PHPスクリプトとして実行してみます。
<?php
echo "Hello world\n";
実行結果
$ php hello.php
Hello world
ウェブブラウザからのアクセスによる動作確認 †
PHPは起動オプションにより、簡易ウェブサーバを起動することができます。
起動したディレクトリが、ホームディレクトリ(DocumentRoot)になります。
オプション -S ホスト名:ポート番号 でPHP単体でウェブサーバを起動するとこができます。
以下の例は、8000番ポートで起動することになります。
php -S localhost:8000
それでは、動作確認用の定番スクリプトを作成し、ブラウザからアクセスしてみます。
<?php phpinfo(); ?>
Cygwin Terminal上で以下のコマンドを実行します。
php -S localhost:8000
上記のキャプチャの通り、PHPの簡易ウェブサーバが起動されました。^
Ctrl+Cで停止することができます。
ブラウザを起動し、localhostの8000番ポートに接続してみます。
http://localhost:8000/info.php
無事、ブラウザでもアクセスすることができました。
Cygwin Terminalにはアクセスログが表示されていますね。
プログラムのエラーなどが発生した場合も同様に出力されます。
PHPで開発するために必要なパッケージを追加インストール †
PHP単体だと、データベースアクセスライブラリなど各種がインストールされていません。
追加パッケージのインストール手順といくつかパッケージをインストールしてみます。
パッケージインストール中は、念のため、Cygwin Terminalを終了させておいてください。
- setup-x86_64.exe(64bit版)またはsetup-x86.exe(32bit版)を起動し、パッケージ選択まで画面を遷移させてください。
- ViewをFullに変更します。
- Searchにphpと入力すると、PHPに関連するパッケージ一覧が表示されます。
- 以下、php-json, php-mbstring, php-curl, php-mysqli をインストールしてみます。
- Searchに php-json と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
- Searchに php-mbstring と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
- Searchに php-curl と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
- Searchに php-mysqli と入力し、▼をクリックし最新バージョンをクリックします。
- インストールしたいパッケージ群の選択が終わったら「次へ」ボタンをクリックします。
選択したパッケージ及び依存関係があるパッケージが表示されるので、「次へ」ボタンをクリックしてインストールを開始します。
- 「完了」ボタンをクリックしインストールを完了させます。
- 上記作成したinfo.phpにアクセスしてみます。
- Cygwin Terminalを起動し以下のコマンドを実行します。
php -S localhost:8000
- ブラウザを起動し、localhostの8000番ポートに接続してみます。
http://localhost:8000/info.php
- php-json, php-mbstring, php-curl, php-mysqliがインストールされているのが確認できます。
以上、CygwinでApache不要のPHP環境を構築する手順でした。
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